A.各下請け業者間で危険箇所を把握するための安全書類です。
建設現場の多くは協力会社や下請け業者などが混在し作業を行っているため、工事の進捗にともなう作業内容や作業状況、危険箇所が日々変化します。
このような現場での労働災害を防止するために、下請業者間での連絡を密にして、すべての関係請負人が常に危険箇所などを把握し、作業上の留意点や注意事項等の確認と、後次請負人へ周知を徹底するための安全書類が[作業間連絡調整書]です。
統括安全責衛生任者(統括安責者)と安全衛生責任者を専任する必要があります。
労働安全衛生法により、元請業者は下請業者の作業員に対して労働者の混在作業によって生じる労働災害の防止をするため、統括安全責衛生任者(統括安責者)を選任し、統括管理を行う必要があります。
また統括安全衛生責任者を必要とする現場では、すべての関係請負人(下請業者)は、安全衛生責任者を専任し「安全衛生責任者の職務」を行なわせなければなりません。
安全衛生責任者の職務
1.統括安全衛生責任者との連絡
2.統括安全衛生責任者から連絡を受けた事項の関係者への周知
3.統括安全衛生責任者からの連絡事項の実施についての管理
4.関係請負人が作成する作業計画と、特定元方事業者が作成する計画との整合性を図るための統括安全衛生責任者との調整
5.混合作業による危険の有無の確認
6.仕事の一部を再下請させる場合は、後次請負人の安全衛生責任者との連絡及び調整
(安衛則第19条より)
作業間連絡調整表の作成
作業間連絡調整表の作成方法は、以下のヘルプ記事を参照してください。
作業間連絡調整表を作成する